立位姿勢のランドマーク完全まとめ|姿勢から体の変化に気づく見方をPTが解説

立位姿勢や骨のランドマークについて解説!のアイキャッチ画像 理学療法
ケレン(現役理学療法士)
この記事を書いた人:ケレン(現役理学療法士)
病院で毎日、高齢の患者さんとご家族の「退院後の生活」に向き合っています。
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「実習で姿勢をここから見ればいいと言われたけど、どこを触ればいいかわからない」……PT学生のころ、そんな気持ちになったことはありませんか? 骨のランドマークが頭に入っていれば、姿勢評価の精度が一気に上がります。この記事では、実習・国試で使える立位姿勢の骨ランドマークをまとめて解説します。

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📌 この記事でわかること

  • 立位姿勢評価で使う骨ランドマークの場所と意味
  • 脊椎(頸椎・胸椎・腰椎)の触診ポイント
  • よくある異常姿勢パターンとランドマークの関係
  • 臨床・国試に使えるランドマーク一覧表

この記事は、実習や国試にのぞむPT・OT学生さんはもちろん、「高齢の親の姿勢が最近変わってきた気がする」というご家族にも役立つように書きました。専門用語も出てきますが、「プロ(PTの卵)はこういう所を見て、体や歩き方の変化に気づくんだ」という視点で読んでいただけたらうれしいです。

ランドマークって?

まずはじめにランドマークについておさらいしましょう!

身体におけるランドマークとは、姿勢を評価するための骨の指標のことです!

これがわかっていれば、姿勢の評価がうんと楽になりますよ!

立位姿勢

よい立位姿勢を考えたことありますか?どういう姿勢が正常なのでしょうか?

「基礎運動学 第6版」より画像引用1

横(矢状面)からだけでなく、前後(前額面)も確認しましょう!

これによると左右方向のアライメントは

  • 後頭隆起
  • 椎骨棘突起
  • 臀裂
  • 両膝関節内側のあいだの中央
  • 両内果のあいだの中心

前後方向のアライメントは

  • 乳様突起
  • 肩峰
  • 大転子
  • 膝関節中心のやや前方
  • 外果の前方

ということで、立位姿勢をみるときはこれらを視診・触診することで姿勢を評価できますよ!

📌 PTポイント

実習では「矢状面」「前額面」の両方から確認する習慣をつけましょう。片方だけみて「できた」と思わないこと。一見しただけでは偏った姿勢異常は気づきにくいです。

また立位姿勢の安定性には、重心の高さ、支持基底面の広さ、心理的要因なども関わります。

そんな書籍はこちら↓(第7版が出ていました!私は第6版で学んだので,,,今から購入する人たちがうらやましいですね!!)

よくある異常姿勢パターン

骨ランドマークの変位を読み取ることで、患者さんがどの姿勢パターンに当てはまるかを把握できます。代表的な3パターンを整理します。

🔸 円背(後弯増強)

  • 胸椎の後弯が増強し、頭部が前方に突出
  • 肩甲骨は外転・下方回旋しやすい
  • 股関節・膝関節の軽度屈曲を代償に取ることも多い

🔸 スウェイバック

  • 骨盤が前方にスウェイし、股関節は伸展位
  • 胸腰椎移行部の後弯が増強
  • 膝関節は過伸展(反張膝)を呈しやすい

🔸 フラットバック

  • 腰椎前弯の消失、骨盤後傾
  • PSISとASISの高さがほぼ同じになる
  • 股関節が伸展制限を受けやすく、歩行に影響しやすい

脊椎

つぎは脊椎についてです。

脊椎はランドマークによって高さを知ることができます。

これは「運動療法のための機能解剖学的触診技術 下肢・体幹」で確認しましょう!

腰椎レベル(L4・L5)

骨盤から確認しましょう!

腸骨稜を触診し、腸骨稜の一番上の高さを結びます。その高さが第4腰椎と第5腰椎の高さになります!

以前の記事でも骨盤・ヤコビー線の話をしましたね!是非合わせて確認してください!

胸椎レベル(T2・T7)

胸椎に関しては、肩甲骨が参考になりますよ!

肩甲骨の下角の高さを結べば、第7胸椎棘突起に、上角の高さを結べば、第2胸椎になります。

ここで、上角触れますか??どうですか?

同じ書籍の「上肢」の方で下のように記載してあります!

下角を動かすことで上角も付随して動くため、その様子を触れ上角の大まかな位置を把握する。

下方回旋させるように動かすと、上角が検者の指を押してくる

つまり、下角から確認しましょう!

あと、どちらにせよ第2胸椎は次の頚部からの方が楽かもしれません!

頸椎レベル(C7)

「うなじ」(首の後ろ)を触ってみてください!一番ボコっとしているところが、第7頚椎棘突起です!簡単ですね!

これらを覚えば、あとは脊椎の棘突起を触れながら、順番に探してみましょう!

脊椎のたどり方は複数知っている方がよいですよ!人によっては触りにくい、触ると痛い、などなどありますから,,,

骨盤

骨盤については、前回の記事を参考にしてくださいね!(上の記事と同様ですが)

https://keren03blog.com/ptotgakusei-kotuban/

その他

そのほかは、関節可動域測定のために、大腿骨大転子(骨頭に角度がついているため、斜め後ろを触るのがコツです!)、足関節外果・内果あたりが重要でしょうか?

あとは、第2中足骨が分かると、足背動脈の触知にも役立つと思います!

ランドマーク一覧表

臨床と国家試験で頻出のランドマークをまとめました。実習前の確認や国試直前の整理にご活用ください。

ランドマーク 場所・触診方法 評価での意味
ASIS(上前腸骨棘) 腸骨稜前端を腹側へ辿った突出部 骨盤前傾・後傾の基準点
PSIS(上後腸骨棘) 仙骨外側の皮膚のディンプル直下 仙腸関節・骨盤後傾評価
第7頸椎棘突起(C7) 頸部前屈時に最も突出する棘突起 頸椎・胸椎アライメントの起点
肩峰 鎖骨外側端から外側後方の平坦部 肩の高さ・左右差・肩甲骨位置
大転子 大腿骨外側の最突出部 股関節高さ・骨盤傾斜の確認

⭐ 国試頻出ポイント

  • ASISとPSISの高さ比較 → 骨盤前傾・後傾の判定に使う
  • C7棘突起 → 胸椎アライメント確認の基準になる
  • 大転子 → 股関節の内外転・骨盤の左右傾斜を読む
  • 肩峰の左右差 → 脊椎側弯・筋アンバランスのサイン
  1. 著 中村隆一 医歯薬出版株式会社 基礎運動学 第6版 pp352 ↩︎

高齢の親の姿勢の変化に気づくには

ここまでは専門的なランドマークの話でしたが、ご家族が高齢の親御さんを見るときは、難しい言葉は覚えなくて大丈夫です。次のような「姿勢の崩れ」に気づけるだけで、大切なサインをキャッチできます。

  • 背中が丸くなってきた(円背):頭が前に出て視線が下がりがちに。バランスが取りにくく、転倒や食事中のむせ(誤嚥)にもつながります。
  • 体が左右どちらかに傾く:片側に重心が偏り、ふらつきやすくなります。
  • 立ったときにひざが伸びきらない・腰が引けている:足腰の力やバランスの低下のサインのことがあります。

私たち理学療法士は、実習生のころからこうしたランドマーク(骨の目印)を手がかりに、姿勢のわずかな崩れや左右差を読み取り、歩き方や体の変化に早く気づけるよう訓練していきます。ご家族も「最近ちょっと姿勢が変わったかも」と気づけたら、それは受診や対策を考える良いきっかけです。気になるときは、かかりつけ医や理学療法士に相談してみてくださいね。

まとめ

今回は、骨のランドマークについて解説させていただきました!

立位姿勢の評価から、脊椎、骨盤と話しました!骨が触診出来て姿勢の評価もできると、説明の説得力が上がりますよ!繰り返し確認してみてください!友達と話しながら触るのもおすすめですよ!

きっと役に立ちますから、頑張って、覚えてみてくださいね!

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