親の入院リハビリ、家族は何をすれば?|お見舞いの頻度・必要なもの・期間の目安を現役PTが解説

入院リハビリって何をするの?服装・持ち物・期間を現役PTが解説 介護

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ケレン(現役理学療法士)
この記事を書いた人:ケレン(現役理学療法士)
病院で、高齢の患者さんとご家族の「退院後の生活」に向き合ってきた経験から書いています。
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📅 2026年6月公開・2026年9月17日更新:家族ができること3つ、よく聞かれる4つの質問への答え方、お見舞いでの伝え方のコツ、持ち物に「趣味の物」を追加し、商品名と価格の目安を更新しました。

「私は、何をすればいいですか?」——面会に来られたご家族から、いちばん多く聞かれる言葉です。手術は無事に終わった。でも、リハビリで何をしているのか、家族が何を準備すればいいのかは、誰も教えてくれない。病院からもらった入院案内には、持ち物の一覧はあっても「家族がすること」は書いていません。

病棟で理学療法士として働いていると、この質問に答える機会が毎日あります。この記事では、その答えをそのまままとめました。お見舞いに来る頻度、よく聞かれる4つの質問への答え方、準備すると本当に助かる持ち物、退院までの期間の目安です。

退院前に限らず、「親がリハビリ中で、自分に何ができるのか分からない」という方に、そのまま使える内容です。

先に答え|入院中、家族ができることは3つ

  1. 会いに来る。とくに入院してすぐの時期は日に日に体の状態が変わるので、来てもらえる回数が多いほど、本人も私たちも安心です
  2. 靴とT字杖を早めに用意する(骨折や手術で入院し、入院前は自分で歩けていた方の場合)。この2つは病院側では手配に時間がかかり、退院が延びる原因になります。歩けるようになるか見通しが立たない段階では、先に用意せず、リハビリスタッフに聞いてからで大丈夫です
  3. 退院に向けて、家のことを具体的に伝える。家の写真、困りそうなこと、退院日の送迎。この3つがそろうと、こちらの提案が具体的になります
  1. 病棟で家族から必ず聞かれる4つのこと
    1. 「いつまでかかりますか?」|日数より「家に帰るための動作」で決まる
    2. 「どこまで良くなりますか?」|言い切れない。だから「できるようになったこと」で話す
    3. 「一人で動けるようになりますか?」|目指すのは「今までどおり」より「安全に動ける形」
    4. 「退院後、家族は何をすれば?」|家の困りごとを、入院中に伝える
  2. 入院中のリハビリ、実際に何をするの?
    1. 手術直後〜数日:まず状態の確認から
    2. 状態が安定してきたら:歩く・生活動作の練習へ
  3. 入院リハビリはどのくらい続く?期間の目安
  4. 「リハビリを嫌がる…」そんなときご家族にできること
  5. お見舞いで伝えてもらえると助かること・聞き方のコツ
    1. お見舞いの頻度は「多いほど安心」。とくに入院直後
    2. 退院に向けて、教えてもらえると助かる3つ
    3. 聞き方のコツ|「良くなりますか?」より「今できることは?」
  6. リハビリに適した服装・避けたい服装
    1. ズボン(下半身):ゆったり伸び縮みするもの
    2. 上着(上半身):ゆったりめ・前開きが安心
    3. 避けたい服装
  7. 家族が準備しておくと助かる持ち物リスト
    1. ① リハビリに適した靴
    2. ② T字杖(できれば早めに用意を)
    3. ③ 靴下
    4. ④ 時計・カレンダー
    5. ⑤ マスク
    6. ⑥ 趣味の物(本・勉強道具・パソコンなど)
  8. 入院リハビリのよくある質問
    1. Q. 入院リハビリは毎日ある?1日何時間くらい?
    2. Q. 入院リハビリはいつまで続くの?
    3. Q. 靴はどんなものがいい?サンダルはダメ?
    4. Q. T字杖は入院前に買っておいた方がいい?
    5. Q. 整形外科の入院リハビリは何日くらい?
    6. Q. 入院リハビリに介護保険は使える?
    7. Q. どこまで良くなりますか?と聞いても、はっきり答えてもらえません
  9. まとめ

病棟で家族から必ず聞かれる4つのこと

面会に来られたご家族から聞かれることは、だいたい決まっています。先に、病棟でどう答えているかをお伝えしておきます。

「いつまでかかりますか?」|日数より「家に帰るための動作」で決まる

日数で決まるというより、「家に帰るための動作が整ったか」で決まります。整形外科の手術後なら1か月前後、入院できる期間が決まっている病棟なら長くても2か月ほど、という方が多い印象です。くわしくは下の「期間の目安」でお伝えします。

「どこまで良くなりますか?」|言い切れない。だから「できるようになったこと」で話す

いちばん多く聞かれて、いちばん答えにくい質問です。正直にお伝えすると、専門家として見通しは立てていても、「ここまで良くなります」と言い切れないことが多いです。回復は人によって、そして日によって違うからです。

そのかわり、病棟では「できるようになったこと」と「目標にどれだけ近づいたか」でお話しするようにしています。「先週は座るのがやっとでしたが、今日は歩行器で廊下を往復できました」というように、変化を一緒に見てもらえると、ご家族にも今の位置がつかみやすくなります。

「一人で動けるようになりますか?」|目指すのは「今までどおり」より「安全に動ける形」

「今までどおり」に戻る方もいれば、杖や手すりがあれば大丈夫、という形で落ち着く方もいます。私たちが目指すのは「今までどおり」そのものより、その方の生活の中で、安全に動ける形です。家の中を伝い歩きできれば十分という方と、また買い物に出たいという方では、目標もリハビリの中身も変わります。

「退院後、家族は何をすれば?」|家の困りごとを、入院中に伝える

退院後の生活で困りそうなこと(トイレ、お風呂、玄関の段差など)を、入院中のうちに教えてもらえると、こちらから提案できることが増えます。お風呂のまたぎが不安な場合の考え方は浴槽のまたぎが不安な高齢の親へにまとめています。家の写真があると、さらに具体的になります。退院前に確認しておきたい場所は退院前に家を整える|写真で送ってほしい場所にまとめています。退院後にリハビリを続けたい・日中を任せたいときの「通い」のサービスは、デイケアとデイサービスの違いで整理しています。

入院中のリハビリ、実際に何をするの?

「リハビリ」と聞くと歩く練習だけをイメージされる方が多いかもしれません。実際は、体の状態に合わせて少しずつ段階的に進んでいきます。

入院中のリハビリが進む流れを表したイラスト。ベッドで足を動かす、座る、歩行器で立つ、杖で歩く、と段階的に回復していく様子を猫のキャラクターが示している

手術直後〜数日:まず状態の確認から

まず確認するのは、手術を無事に乗り越えられたか、感覚の異常や麻痺がないかです。問題がなければ、ベッドの上で足を動かす、お話をする、ベッドを起こして体を起こしてみるところから始めます。

その後、ベッドのふちに座ってみる、ベッドサイドで立ってみる、車いすに乗ってみる、という順番で少しずつ進めていきます。

状態が安定してきたら:歩く・生活動作の練習へ

体の状態が安定してくると、トイレへの移動の練習や歩く練習へと進みます。さらに必要な方は、階段の昇り降りの練習も行います。

ここで知っておいていただきたいのは、全員が同じゴールを目指すわけではないということです。「家の中を伝い歩きできれば十分」という方もいれば、「また外に買い物に行きたい」という方もいます。その方の生活に合わせて、目標もリハビリの内容も一人ひとり違います。階段の練習までするかどうかも、退院後の生活環境によって変わってきます。

もう一つ。回復は右肩上がりの一直線ではありません。今日うまく歩けても、翌日は体調が優れないこともあります。「昨日できたのに今日はできない」という日があっても、それは回復の途中として自然なことです。ご家族も焦らず見守っていただけると、患者さんにとっても安心につながります。

入院リハビリはどのくらい続く?期間の目安

「リハビリのために入院している」という言葉をよく聞きます。退院の目安は日数そのものではなく、「家に帰るための動作が整ったかどうか」で判断することがほとんどです。

具体的には、「自宅に戻っても家族や同居者が対応できそう」と判断できたタイミングで、ケアマネジャーさんと連携しながら福祉用具(手すり・歩行器など)を準備し、退院に向けて進めていきます。

  • 整形外科(骨折・手術後など):1か月前後が多い印象です
  • 地域包括ケア病棟:入院できる期間が最長60日(約2か月)と決まっているため、長くても2か月ほど、という方が多いです
  • 回復期リハビリ病棟:脳卒中など病気によっては、もう少し長く入院できる場合もあります(病気の種類ごとに上限が決まっています)

また、手術や治療がうまくいって、医師から「1〜2週間ほどで退院できそうですよ」と早い段階で見通しを伝えられることもあります。反対に、傷の状態や治療の経過によっては、もう少し入院が続くこともあります。

いずれにしても、退院の時期は体の状態しだいです。担当の医師やPTから説明を受けながら、見通しを立てていただくと安心です。

「リハビリを嫌がる…」そんなときご家族にできること

「痛いから」「疲れるからもういやだ」「もう歩けるから大丈夫」——リハビリを嫌がる方は、実は少なくありません。ご家族としては「やってくれないと退院できないのに…」と、もどかしく感じることもあると思います。

私たちPTも、無理強いはしません。「無理しなくていいですよ。でも、少しだけ歩いてみませんか?」「◯◯さんが歩くところを見たいんです」と、ご本人が一歩を踏み出しやすい言葉を選んでいます。そんなとき、ぐっと力になるのがご家族の存在です。「ご家族が“歩いてね”って言ってましたよ」とお伝えすると、ふっと表情が変わる方も多いんです。

ですから、ご家族に無理に励ましてほしいわけではありません。むしろ「まだこのままじゃ帰れないでしょ」と追い詰めるような言い方は、ご本人を頑なにさせてしまうこともあります。

⭐ PTからひとこと

いちばんの力になるのは、会いに来てくださること、そのものだと感じています。「リハビリやれってさ、やってるのにな」と愚痴をこぼしながらも、ちゃんと取り組んでいる方をたくさん見てきました。文句のひとつも言える相手がいることが、きっと頑張る支えになっているのだと思います。会いに来て、できたことを一緒に喜ぶ。それだけで十分です。

お見舞いで伝えてもらえると助かること・聞き方のコツ

お見舞いに来てくださること自体が、いちばんの力になります。そのうえで、こう伝えてもらえると、リハビリ側も動きやすくなる、ということをお伝えします。

お見舞いの頻度は「多いほど安心」。とくに入院直後

入院してすぐの時期は、体の状態が日に日に変わります。この時期に来てもらえる回数が多いと、変化をご家族と一緒に確認でき、本人の表情も変わります。仕事の都合で毎日は難しい方は、来たほうがいい日に絞っても大丈夫です。

退院に向けて、教えてもらえると助かる3つ

  • 家の写真:玄関、廊下、トイレ、お風呂、寝室からトイレまでの道。段差は真横から撮ると高さが伝わります
  • 困りそうなことを具体的に:「トイレが遠い」「お風呂のまたぎが高い」「階段を使わないと寝室に行けない」など
  • 退院日の手段:誰が迎えに来るか、車か公共交通か。安静度によっては本人が荷物を持てないこともあります

聞き方のコツ|「良くなりますか?」より「今できることは?」

「良くなりますか?」「歩けるようになりますか?」と聞かれると、正直に答えるほど「分かりません」に近い返事になってしまいます。同じ気持ちでも、「今できるようになったことは何ですか?」「退院までに家で準備するものはありますか?」と聞いてもらえると、具体的な答えが返ってきます。

もうひとつ。ご本人から「リハビリがつらい」「やっても変わらない」と愚痴を聞くことがあると思います。愚痴を受け止めてあげてください。それ自体は、頑張っている証拠です。ただ、その言葉をそのまま「効果がないのでは」とスタッフに伝えるより、「本人はこう感じているようです」と共有してもらえると、こちらも本人の気持ちに合わせた進め方を考えられます。

家屋調査やカンファレンスで平日に病院へ来る日は、介護休暇を時間単位で使えることが多いです。どの日にどの制度を使うかは介護休暇と介護休業の違いで場面別にまとめました。

リハビリに適した服装・避けたい服装

「リハビリ中の服装はなんでもいい」と思われがちですが、PTの立場からお伝えすると、服装ひとつで診察やリハビリのしやすさがかなり変わります。

リハビリに向く服と避けたい服を比べたイラスト。おすすめはゆったり伸縮するズボンと前開きの上着、避けたいのはきついジーンズや首の詰まった服

ズボン(下半身):ゆったり伸び縮みするもの

裾にかけて少し細くなったズボンや、伸縮性のあるスウェット・ジャージなど、ゆったりして伸び縮みする素材のものがおすすめです。

理由は、膝や足首の手術の傷(創部)を確認したり、腫れの変化を比べたりするためです。きつめのデニムや締め付けの強いズボンだと、毎回カーテンを閉めて脱いでいただく手間がかかりますし、傷に直接ふれて確認することもできません。

上着(上半身):ゆったりめ・前開きが安心

ゆったりとしたもの・前開き(ボタン式)のものがおすすめです。とくに肩の手術後は腕を上げる動作がつらくなるため、頭からかぶる服より、前開きの上着のほうが着替えがぐっとラクになります。

避けたい服装

  • きつめのジーンズ・スキニーパンツ(膝・股関節の確認ができない)
  • 首元が詰まった、伸びないトップス(肩の手術後は脱ぎ着が大変)
  • サンダル(くわしくは次でお伝えします)

家族が準備しておくと助かる持ち物リスト

面会に来られたご家族から「何か持ってきた方がいいものはありますか?」とよく聞かれます。病院から渡される入院案内にも記載はありますが、ここではPTとして「これは本当に助かる」と感じるものを、理由とあわせてまとめました。

① リハビリに適した靴

靴は、入院前に準備しておくことを強くおすすめします。リハビリでは、転倒のリスクを少しでも下げられる靴を選ぶことがとても大切だからです。

リハビリに適した靴を選ぶ4つのポイントを示したイラスト。かかとがしっかりしている、足幅にゆとりがある、マジックテープ式、かがまず履けるスリップインタイプ

靴選びの4つのポイント(大切な順)

  1. かかとがしっかりあること……いちばん大切です。かかとが安定することで、ふんばりがきき、転びにくくなります
  2. 足の幅(足囲)にゆとりがあること……入院中は足がむくみやすいため、普段より少し幅広だと安心です
  3. マジックテープで留められること……介助する方が、片手で体を支えながら、もう一方の手で履かせやすくなります
  4. かがまずに履けること(スリップインタイプ)……立ったまま足を入れるだけ。腰やひざをかがめるのがつらい方に向いています

⚠️ 実は「サンダル」はおすすめできません

「脱ぎ履きがラクだから」とサンダルを選ばれる方がとても多いのですが、これは意外な落とし穴です。かかとが固定されないサンダルは、歩行練習の最中に脱げたり、つまずいたりして転倒の原因になります。靴選びで大切なのは「履きやすさ」だけではなく、「安全に歩けること」。ここはぜひ覚えておいてください。

「病院からリハビリシューズを用意してと言われた」という方は、リハビリシューズと普通のスニーカー、どっちがいい?で違いをまとめています。靴の選び方をくわしく知りたい方は、高齢者の靴のおすすめ6選もどうぞ。

それでは、上のポイントを満たした靴を具体的にご紹介します。選ぶときは、「ご本人が自分で履けるかどうか」を目安にすると迷いません。介助が必要な方にはマジックテープ式、ある程度ご自分で履ける方にはスリップインタイプが向いています。

まずは、マジックテープで留めるタイプ。病棟でいちばんよく見るのが、徳武産業の「あゆみ」です。幅が広くてむくんだ足にも合わせやすく、片手で体を支えながら履かせやすいので、介助する方にとっても扱いやすい一足です。入院中の「最初の一足」として選びやすいと思います。

6,000円前後です(2026年9月時点)。

次に、かがまずに履けるスリップインタイプ。かかとを踏まずにスッと足を入れられるので、ご本人が一人で履きたい場面でも重宝します。かかともしっかりしているので、リハビリにも安心して使えます。男性用・女性用それぞれご紹介します。

スリップインタイプ(メンズ)

7,600円前後です(2026年9月時点)。

スリップインタイプ(レディース)

7,000円前後です(2026年9月時点)。

② T字杖(できれば早めに用意を)

退院後にT字杖を使いそうな場合は、入院前か、入院して早めの時期に用意しておくことをおすすめします。理由は大きく2つあります。

理由1:手続きに思ったより時間がかかる

病院では、業者さんに来てもらって杖を選ぶことができます。ただ、お金のやり取りはご本人と業者さんの間で直接行うことになり、病院スタッフは間に入れません。「杖を選ぶ → ご家族に確認 → 発注 → 届くまで約1週間」という流れになり、これだけで退院が数日〜1週間ほど延びてしまうこともあります。

理由2:練習用の杖が、いつも使えるとは限らない

病棟で貸し出せる杖の数には限りがあります。ほかの患者さんが使っていると、練習したいときに自分が使えない、ということも起こります。自分専用の杖が一本あれば、好きなタイミングでしっかり練習できます。

⭐ PTからひとこと

リハビリ担当としても、退院に間に合うよう早めに手続きを進めます。それでも正直なところ、「ご家族が先に用意してくださっていると本当に助かる…!」というのが本音です。

どんな杖を選べばいいか迷ったら、下の記事が役に立ちます。

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種類ごとの違いや、失敗しない選び方を写真付きでくわしくまとめました。買ってから「合わなかった」を防ぎたい方はこちら。

③ 靴下

病室では、素足のまま靴を履いてしまう場面が意外と多いものです。でも、靴下をはいておくと安心です。

素足で靴を履くと、靴ずれなどで小さな傷ができてしまうことがあります。とくに高齢の方や糖尿病のある方は、足の小さな傷が治りにくかったり、そこから感染を起こしてしまうこともあります。靴下は、足を守るクッションの役割も果たしてくれます。

しめつけの強くない、はき心地のよいものを数足用意しておくとよいでしょう。色が選べるものだと、その日の気分や曜日で使い分けられて、ちょっとした楽しみにもなります。

1,600円前後です(2026年9月時点)。

④ 時計・カレンダー

病室には、時計もカレンダーも置かれていないことがほとんどです。

リハビリ中は「今日は何日ですか?」「今は何時ごろでしょう?」とお聞きすることがよくあります(認知機能・見当識の確認のためです)。また、「何日にご家族が面会に来る」「何時にリハビリがある」という見通しが立てられると、患者さんの安心感にもつながります。壁掛けよりも、ベッドのそばに置ける卓上タイプの時計・カレンダーのほうが使いやすいです。

ご紹介するのは、時刻が自動で合う電波時計で、数字が大きく見やすいデジタルタイプです。温度・湿度も表示されるので、暑さや乾燥の目安にもなり、体調管理にも役立ちます。コンパクトで、ベッドのそばにそっと置けます。

3,100円前後です(2026年9月時点)。

⑤ マスク

リハビリ中は、スタッフと近い距離で長い時間向き合うため、マスクの着用をお願いすることがあります(病院の方針にもよります)。コンビニでも買えますが、入院は長くなることも多いので、100枚ほどを目安に用意しておくと安心です。1枚ずつの個包装タイプなら、清潔に持ち運べて、面会に来たご家族が使う分を分けるのにも便利です。

1,600円前後です(2026年9月時点)。

⑥ 趣味の物(本・勉強道具・パソコンなど)

病室で過ごす時間は長く、多くの方はテレビを観てばかりで一日が終わります。リハビリの時間以外に頭と手を使うものがあると、生活のリズムが保ちやすく、気持ちも安定します。本、勉強道具、パソコンやタブレット、編み物など、ふだん家でしていることを一つ持ち込んでみてください。「退屈」は、回復の遠回りになります。

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入院リハビリのよくある質問

Q. 入院リハビリは毎日ある?1日何時間くらい?

A.基本的に毎日行うことが多いです(土日は少なくなる病院もあります)。リハビリは「1単位=20分」を区切りに行われます。1日2〜3単位(40分〜1時間ほど)というのがよく聞く目安で、急性期では1日2単位が基本のことが多いです。回復期リハビリ病棟では、もっと長く(1日最大3時間ほど)行われることもあります。体の状態に合わせて調整しますので、くわしくは担当スタッフに聞いてみてください。

Q. 入院リハビリはいつまで続くの?

A.「家に帰るための動作が整ったか」で判断することがほとんどです。目安は整形外科で1か月前後、地域包括ケア病棟は最長60日(約2か月)まで。体の状態によって前後します。

Q. 靴はどんなものがいい?サンダルはダメ?

A.かかとがしっかりあって、足の幅にゆとりのある靴がおすすめです。マジックテープ式や、かがまず履けるスリップインタイプも便利です。サンダルは脱げやすく転倒の原因になるため、リハビリでは基本的に使いません。

Q. T字杖は入院前に買っておいた方がいい?

A.T字杖は介護保険の対象外(自費)なので、退院後に使いそうなら早めに準備しておくとスムーズです。病院での手続きには時間がかかって退院が数日延びることもありますし、病棟の貸し出し用は数に限りがあるためです。

ただし、4点杖や歩行器が必要になりそうな場合は、すぐに買うのはストップ!これらは介護保険でレンタルできることが多く、あわてて自費で買うと損をしてしまうことがあります。まずはケアマネジャーや退院支援看護師に相談しましょう。杖の選び方は T字杖おすすめランキング6選|高齢の親に合う一本でくわしく解説しています。

Q. 整形外科の入院リハビリは何日くらい?

A.骨折や手術後では1か月前後が目安になることが多い印象です。ただし年齢・手術の内容・回復の様子で大きく変わり、退院後も外来でのリハビリが続くこともあります。

Q. 入院リハビリに介護保険は使える?

A.入院中のリハビリ(急性期・回復期・地域包括ケア病棟)は医療保険が使われます。介護保険が使えるのは、退院後の在宅・施設でのリハビリや、通所リハビリ(デイケア)です。退院後のことはケアマネジャーに相談しましょう。

Q. どこまで良くなりますか?と聞いても、はっきり答えてもらえません

A.「分からない」に近い答えになるのは、ごまかしているのではなく、本当に人によって違うからです。専門家でも、予想で断言することは避けます。そのかわり「できるようになったこと」と「目標にどれだけ近づいたか」は具体的に答えられるので、そちらを聞いてみてください。

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まとめ

📝 この記事のポイント

  • ✅ 入院リハビリは「状態確認 → 座る → 立つ → 歩く」と段階的に進む。ゴールは一人ひとり違う
  • ✅ 期間の目安は整形外科で1か月前後、地域包括ケア病棟は最長2か月。早く帰れることも、延びることもある
  • ✅ 服装はゆったり伸び縮みするもの。きつい服やサンダルはリハビリの妨げになりやすい
  • ✅ 準備して助かるもの … 靴(かかと必須)・T字杖・靴下・時計/カレンダー・マスク
  • ✅ 靴とT字杖は早めの準備が、スムーズな退院のカギ

入院は、ご本人だけでなくご家族にとっても不安なものです。少しの準備で、リハビリがスムーズに進み、退院までの道のりが整いやすくなります。この記事が、その手助けになればうれしいです。

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